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夢を掴もうとする者が、その個性をアピールする場所、『STREET』

「PROJECT TARO」のメンバーが現在、挑戦の拠点として生活を送るニューヨーク。エンターテインメントの中心地であるこの場所で成功を掴もうと、世界からさまざまなチャレンジャーが押し寄せる。しかし、それだけ強豪が揃う街でなかなか発表できる舞台は少ない。そんなニューヨークでは『ストリート』でパフォーマンスをすることで夢への一歩を踏み出そうとする人も多い。

STREET

日本でも駅前広場などでパフォーマンスをする人をよく見かけるが、ニューヨークではそういったシーンをあらゆるシーンで目にすることができる。路上でギターを抱えているが演奏などいっさいせずにただ熱唱しているだけの人から、サックスで流麗なジャズのグルーヴを奏で喝采を浴びる実力者まで。

なかでも、パフォーマーを多く見かけたのが、地下鉄だ。ホームでターンテーブルを用いDJプレイするなどのパフォーマンスする人はもちろん(彼らは正式なオーディションで合格した精鋭ばかりなので、実はライヴ会場に行かなくても素晴らしいステージを体感できたりする)、最近特に目に付くのが車両内で自身の腕を見せつけるゲリラ勢だ(ラッパーやダンサーが圧倒的に多い)。正式なオーディションに合格していないので、周囲の目を気にしながらのものだが、なかなかのスキル。

だが、静かに車内を過ごしたい人がほとんどなので、反応はほぼ皆無。それでも、何か反応してくれる人の存在を信じて、自身をアピールしようとする彼らの根性。それがなければ、エンターテインメントの最先端地域で生き抜く術はないのかもしれない。

Text by Takahisa Matsunaga